今期、「本命ドラマ」として注目されている『陸王』がスタートしました。

原作は「半沢直樹」をはじめ、ヒットドラマの原作となる小説を数多く生み出してきた池井戸潤氏の同名小説です。

 

倒産寸前の足袋屋「こはぜ屋」を舞台に社運をかけたランニングシューズ「陸王」を開発していく中小企業の奮闘ぶりを描く硬派な作品です。また役所広司が実に15年ぶりに連続ドラマに出演するという話題性もあり、見逃せない一作となっております。

 

ryoryo

そもそもタイトルの『陸王』って何か意味あるの?それとも・・

 

スポンサーリンク

企業再生の頼みである新商品のスニーカー名が「陸王」


陸王の意味はドラマの中に登場するスニーカー名であり、そしてそのスニーカーで頂点を目指す「陸の王者」を目指す陸上選手たちの戦いを描きます。(※ここではあえてスニーカーと呼びます)

 

舞台である足袋製造会社「こはぜ屋」は、創業100年の歴史を持つ老舗なのですが、業績が低迷し資金繰りが悪化している状態です。役所広司演ずる社長の宮沢紘一は足袋製造の技術を活かし、新型スニーカー「陸王」の開発に着手します。

 

しかし、新規事業で企業再生を狙うのは文字通りの「賭け」です。金融機関(銀行)からは賛否両論で、事業の参入に前向きな担当者がいる一方、失敗の可能性を危惧し、社員のリストラを提案しようとする意見も出てきます。思うような資金調達がいかず、資金難に苦しめられるのはもちろんのこと、弱小企業が故の人材不足にも苦しめられることとなります。

 

また、新規参入を発表した中小企業からシェアを奪われることを警戒した大手企業からは執拗な嫌がらせを受ける事になります。大手企業が画策する、様々な妨害行為とも戦わなければなりません。

 

そんな次から次へと発生するトラブルの中、新型スニーカーに興味を持つ選手や販売者達もあらわれます。しかし、それでも困難な状況はなかなか変わることはなく、ピンチの連続の中、その開発は進められていくことになります。

 

 

もともとは借金の原因となったマラソン足袋の名前


ドラマでは、新型スニーカーの名称として使用される陸王ですが、もともとは借金の原因となったマラソン足袋の名前でした。「マラソン足袋」。即ち通常のランニングシューズではなく、足袋状のランニングシューズはかかとの部分(ソール)が極端に薄く、かかとではなく、足全体で着地する「ミッドフット着地」を可能にする「素足に近い感覚」が特徴です。

 

ryoryo

スニーカーからランニングシューズに変わった瞬間ですね

 

底の厚いランニングシューズはかかとから着地をしなければならないため、着地時に膝に大きな負担をかけてしまうことが難点なのに対し、マラソン足袋は底が薄いというメリットを活かし、極力膝の負担を抑える事が可能なのが特徴です。

 

しかしこのマラソン足袋がヒットすることはありませんでした。その結果、こはぜ屋は多額の借金を抱えてしまうことになるのです。

 

ドラマにおいて、こばぜ屋が一貫して主張し続けるコンセプトが、足袋の特徴である「裸足感覚」です。素足のような感覚は軽いだけでなく、膝にかかる負担が少ないというのも大きな特徴です。

 

膝いかかる負担が大きく、怪我に苦しめられる陸上選手にとって、その負担を軽減するランニングシューズというのは非常に重要な要素となります。単に速く走れるだけでなく、「怪我をしない」シューズの存在にもまた、注目が集まっていきます。

 

ちなみにミッドフット着地とは?

豆知識として簡単に説明します。

ミッドフット着地とは足の裏全体で着地をする方法になります。

 

メリットとしては体の重心の真下で着地しやすく、着地の衝撃が体幹の大きな筋肉で受け止めるので脚への負担が少ない。その為『省エネ走法』とも呼ばれています。

残念ながらデメリットもあります。習得が難しくバランスよく身につけないと全体のフォームの乱れの原因となるリスクがあります。

 

ミッドフット以外の着地方法

ではミッドフット着地以外にはどんな着地方法があるのか。

①ヒールストライク

②フォアフット

 

①ヒールストライク

踵から着地をする方法のことをいいます。

日本人の多くのランナーがヒールストライクで走っていますね。

ヒールストライクは地面からの衝撃を利用する方法なので地面反力に耐えれる筋力が必要になります。

 

②フォアフット

足の前足部から着地する方法のことをいいます。

ヒールストライクに比べて下半身の筋肉へのダメージが少ないのが特徴です。

 

 

ヒールストライク、フォアフット、ミッドフットと人によってランニングフォームが異なってきますので自分に合うフォーム、着地方法を選択すべきです。

 

ドラマ『陸王』では、この中でも体への負担が少なく、一番安全な着地方法である『ミッドフット着地』を取り入れようとしていたのですね。

 

『ミッドフット着地』を可能にするランニングシューズなので陸の王者の意味を込めて『陸王』になったんじゃないでしょうかね。

 

スポンサーリンク

スニーカーの広告塔・ランナーが“陸の王者”を争う戦いにも注目

ランニングシューズが注目されるためには、それを使用した選手が大会で好成績を収める必要があります。即ち「ランニングシューズの広告塔」であるランナー達が自社の製品でどれだけ活躍してくれるかが成功の鍵となってきます。

 

また、ランナーにとって、ランニングシューズを選ぶことは単に好成績を収めるだけにはとどまりません。大手企業のランニングシューズを使用するということは、即ちその企業のバックアップを意味するものであり、自分の競技者としての将来にも関わってくることを意味します。

 

 

実業団である「ダイワ食品」の陸上部部員である茂木裕人役を演じるのは、『仮面ライダードライブ』そして『過保護のカホコ』でブレークし、今注目の若手俳優である竹内涼真です。高校球児から陸上競技に転向し、箱根駅伝で活躍後に実業団に入るも、膝を故障したことがきっかけで陸王と出会います。

 

そして茂木のライバルとして登場する実業団「アジア工業」の陸上部員・毛塚直之を演じるのは『仮面ライダー鎧武/ガイム』の佐野岳。陸上選手であった父親から陸上競技の英才教育を受け、茂木とは箱根駅伝でも争った仲です。ドラマのライバル対決はもちろん、竹内涼真との「仮面ライダー対決」にも注目です。

 

スポンサーリンク

まとめ

どん底の中小企業が一丸となり、総力を結集して新製品を開発する。そして大企業を相手に真っ向から立ち向かっていく。サクセスストーリーの王道を行く展開も魅力ですが、今回もまた、池井戸作品の魅力である「銀行員の視点」というのが登場します。

 

銀行にとって、確実に成功する見込みがない中小企業の新商品開発に融資することは、成功した場合はメリットが大きいものの、失敗すれば倒産という最悪のシナリオが待ち構えています。そして、それは融資担当者にとって「キャリアの汚点」あるいは「出世レースからの脱落」を意味します。

 

銀行の利益のため、その企業の発展の芽を摘むか、それとも企業を信頼して融資を行うか。あるいは産業の発展といった理想をとるか。原作、あるいは他の作品のファンにとっても楽しみな内容といえるでしょう。

 

 

こちらの記事も人気です。

ドラマ『陸王』が面白いと話題に!見逃した人でも分かるあらすじ

ドラマ『陸王』の脚本家は八津弘幸!半沢直樹に続くヒット作なるか?

実話をドラマ化?『陸王』の登場人物とキャストを紹介

ドラマ『陸王』竹内涼真が演じる役名は茂木裕人。〇〇から絶賛される理由。