ドラマ「ドクターX(2017)」が相変わらずの人気ですね。もともとのドラマのファンだけでなく、シリーズが長くなっていることは、良いドラマの証拠と感じる人が多いのでしょう。さらに新しいファンを獲得しつつあるようです。
ストーリーのわくわく感はもちろんのこと、大門未知子のあの強烈なキャラクターは唯一無二ですね。あんな医者は現実にはいないだろうと思いつつも、ついつい見入ってしまう。中毒症状のようなものを発症してしまう人が続出なのではないでしょうか。
『ドクターX』歴代の主題歌をシリーズごとに振り返る!!
数ある「ドクターX」の魅力の中には、主題歌の存在が挙げられると思います。2012年の第1シリーズは「Force」でした。力強くて思い切りのよい歌詞や楽曲はドラマの疾走感や主人公のキャラクターにぴったり。ドラマの大ヒットに一役、いや二役はかったのではないでしょうか。
2013年の第2シリーズは「Bi-Li-Li Emotion」でした。こちらも第1シリーズの流れをくむような楽曲で、力強いメッセージ性のある歌詞に、どこか楽しく余裕のが見られるような、まさにドラマの内容とリンクするようなイメージでした。
2014年の第3シリーズは、「愛をからだに吹き込んで」というバラード調の楽曲。それまでのイメージをがらりと変えた雰囲気でした。今までの力強くゆるぎない感じから、女性らしく優しげなものへ。ドラマの内容もシリーズの終わりを告げるような方向へ進んでいきました。しかし、まだ続きます。
2016年には第4シリーズが始まります。「99」という楽曲には、何か深いものが描かれているような歌詞が含まれています。揺るがない強さの主人公が、一人の人間らしい姿を見せる場面もあり、物語にさらなる奥行きを持たせることに成功しました。
第1シリーズ主題歌 「Force」
第2シリーズ主題歌 「Bi-Li-Li Emotion」
第3シリーズ主題歌 「愛をからだに吹き込んで」
第4シリーズ主題歌 「99」
主題歌は全部Superfly!米倉涼子も大ファン
始まった😆😆#ドクターX#大門未知子 pic.twitter.com/OLOjKy5zmM
— ドクターX (@__doctorx__) 2017年10月12日
実は、今回紹介した「ドクターX」の歴代の主題歌はすべて、Superflyが担当してきました。Superflyの迫力ある圧倒的な歌声は、ドラマの中で米倉涼子演じる主人公、大門未知子の力強さを表現するのにぴったりだったと言えます。
さらに物語の中では、大きな組織や深い闇を打破しようと奮闘する様子にも、Superflyのストレートだけど繊細な言葉選びで描かれる歌詞が非常にマッチしていました。
また、主人公を演じる米倉涼子自身もSuperflyの大ファンなんだとか。「ダメージ受けてないようなSmile装備中」。これは、第4シリーズの主題歌だった「99」の歌詞の一部です。
それまでのドラマの中で主人公が見せてきた余裕の笑みが、実際には作られたものだったのでは?と、ずっとドラマを見てきたファンには心をかき乱された歌詞だったのではないでしょうか。
「99」の歌詞の中には、「固いから折れるのよ」という言葉もあります。それまで、主人公が活躍する場面を楽しみにしてきたファンも、「未知子、もっといけー」なんて応援してきたファンも、ドラマを見てすっきりしたと楽しんできたファンも、主人公が抱えるヒーロー(ヒロイン)としての孤独や辛さにハッとさせられたのではないでしょうか。それだけドラマに与える影響は大きく、まさに作品の一部なのだと言えます。
新シリーズのテーマ曲ももちろんSuperfly!どんな曲?
【配信中📡】
テレビ朝日系「ドクターX ~外科医・大門未知子~」ダブル主題歌の1曲、Superfly「Force -Orchestra Ver.-」配信中💪🏼
各配信サイトダウンロード&再生はコチラ👉🏼 https://t.co/womoQpxPS9#ドクターX #Force #Superfly pic.twitter.com/Mx4JPdBNJ6— Superfly_Official (@Superfly_staff) 2017年11月30日
そして、新シリーズ2017年第5シリーズも、もちろんSuperflyが担当しています。今回はなんと「Force~Orchestra Ver.~」と「ユニゾン」の2つの楽曲がドラマを引き立てています。
「Force~Orchestra Ver.~」は、2012年の第1シリーズの主題歌「Force」をオーケストラバージョンにアレンジしたもの。
ボーカルなしの、荘厳なクラシック音楽のような仕上がりです。もりあがったストーリーにくぎ付けになっている時、不意に「Force」のクラシックバージョンが流れてくる。第1シリーズからドラマを観てきたファンにはたまらない瞬間でしょうね。
「Force」はもともと力強いロック調の楽曲ですから、かなりイメージチェンジした雰囲気になっています。
「ユニゾン」は、今回のドラマのために書き下ろされ新曲。
Superfly自身が、今回は意外で驚きのある作品と表現していたように、いい意味でSuperflyっぽくないと言ってもよい楽曲になっています。これまでのドラマの作品としての成熟、大門未知子が歩んできた医者としての過程、さらには米倉涼子という女優さんの成長などをすべてひっくるめた小気味のよい楽曲です。
まとめ
ドラマ「ドクターX」の魅力は計り知れません。ヒットするドラマというのは、ドラマ作りを支えている様々な要素がパズルのピースのようにうまく組み合わさっているのでしょう。
そのピースの中には、作品の原作・脚本やキャスティングはもちろんのこと、その時代が求めているものも関係してくると思います。今回はその中でも、「ドクターx」の大ヒットを支えてきた主題歌に注目して楽曲を紹介してきました。
改めて見てみると、すごい熱量を込めて丁寧に作られた楽曲であるということがよくわかります。
ドラマを離れて聴いても、どの曲もメッセージ性が強く、歌詞に一語たりとも無駄がない100%の思いがこもっていると感じました。ドラマと楽曲の相乗効果で、より作品を魅力的に輝かせているということもわかりました。さらにドラマが楽しみです。
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