陸王は小さな老舗の足袋の製造会社が倒産の危機に追い込まれ起死回生の手段としてランニングシューズを製造し成功すると言うドラマですが、その原作にはモデルがあると言われています。
原作者は特定のものはないと否定していますが、様々な状況から判断するとこの足袋の製造会社をはじめ対抗となる大手シューズメーカーやランナーについても実際の企業や人物を参考にしていると考えられる部分が少なくありません。
その点を意識してみるとドラマもまた面白いものです。
目次
主人公が経営するこはぜ屋のモデルは「きねや足袋株式会社」?
このドラマに登場する足袋の製造メーカーこはぜ屋のモデルは、埼玉県行田市のきねや足袋株式会社と言われています。
きねや足袋株式会社
埼玉県行田市に所在する足袋製造会社。1929年に足袋づくりを開始。2006年に見学可能な「足袋の館」を開館。2013年にランニング足袋「無敵」を発売。2014年に3代目の中澤貴之が代表取締役に就任。
その様子としては過去にドラマと同じ様にランニング用の足袋を製造していることや、原作者が取材に訪れていると言う話があることなどが挙げられています。
もちろんこの会社は倒産の危機に陥った事はなく、また大手シューズメーカーと争ったこともなければ特定のランナーをサポートしたこともないと思われますが、足袋の利点を活かしたランニングシューズを開発すると言う発想はこの会社のアイディアをモチーフに原作者がストーリーを描いたと考えられる面も少なくありません。
実際にこの会社が製造するランニング用の足袋はドラマの中でこはぜ屋が開発するランニングシューズと非常にその特徴が似ており、そのシューズのアイデアはこの会社が製造したものをヒントに作られていると考えられる面が多々あります。
きねや足袋のホームページに公表されていたものです。
そして、「きねや足袋さん自体もモデルじゃないんですか?」という質問対しては以下のように回答しています。
と明言されていることから取材には来たがモデルではなさそうです。
ドラマのストーリーはもちろん実在のものではないと考えられるため、その会社の話であるとは言えない部分もありますが、ドラマを見る上でこのような足袋が実際に存在しており製造している会社があると言う視点で見るとまた違う見方ができると考えられています。
茂木裕人のモデルは瀬古利彦氏?
⏰あっというまに3時間前⏰
👟第4話放送はもうすぐですよー👟#陸王 #tbs #池井戸潤#竹内涼真 #今日の行田での撮影お疲れ様でした☀️ #人いっぱいで最高でした😍 pic.twitter.com/KIw2FA0H9q— TBS「陸王」明日よる9時から‼️😁 (@rikuou_tbs) 2017年11月12日
陸王のもう1人の主人公であるランナーの茂木裕人のモデルは瀬古利彦氏であるのではないかと言う噂が出ています。これについても原作者は明確な言及をさけていますが、茂木裕人と瀬古利彦氏にはいくつかの共通点があります。
2人の共通点
1つは食品会社の陸上部で活躍していることや、足の故障により1年間以上も苦しいリハビリとトレーニングの経験があること、さらにはその後復活し数々の大記録を打ち立てていることなどから、足袋シューズによるトレーニングは行っていないもののその経歴が茂木裕人と重なる部分が非常に多いのです。
ドラマのストーリーとしては足袋シューズの効果と実際のランナーが悩む状況をリアルにするためには実在の人物のモチーフがあった方が分りやすいと言う面もあり、その説も非常に信憑性が高いと考えられます。
ドラマ『陸王』はフィクションである
しかしあくまでも陸王はフィクションであることから、実在の人物と言うよりはドラマにリアリティーを出すためのモチーフとなっている部分が多いため、実在の瀬古利彦氏の話ではないと言うことを意識して見ることが大切です。
また過去に足袋シューズを履いてマラソンの国際大会に出場した人物は存在しており、その結果は芳しくなかったものの足袋のランニングシューズは実在している面もドラマの中に盛り込まれている重要な要素と考えられます。
アトランティスのモデルは「アシックス」?
陸王の撮影行ってきまする〜d( ̄  ̄)
RⅡ履き心地良き!!!@rikuou_tbs pic.twitter.com/KqLXoBPqrl— 山本涼介 (@ryosuke_y_515) 2017年11月14日
ドラマの中でこはぜ屋の敵役となり、時には悪質な妨害工作まで行う上自らの業績のためならどのような方法もいとわない悪役として描かれているアトランティスですが、この会社のモデルはアシックスではないかと噂されています。
ただしアシックスについては、実際にはこはぜ屋のモチーフになっていると言われる面もあり、この点については見る人によってその賛否が大きく分かれています。
アシックスなの?と言われてる理由
アシックスがアトランティスであると言われる理由は、日本有数のスポーツシューズメーカーであることや、海外にも非常に名前が通っていること、そして古くからランニングシューズ一筋に開発を進め大きくなった企業である点などですが、地道に開発を行っている点ではこはぜ屋も同様であり、むしろこはぜ屋の方がより近いのではないかと言うイメージもあります。
ただし陸王の中ではあくまでも足袋シューズが大きな話の鍵を握っていることや、小さな足袋の製造外車がランニングシューズを通して経営を立て直し成長すると言うストーリーが肝になっているため、アシックスでは会社の規模が大きすぎると言う点があります。
アトランティスについては、アシックスではなく架空の大手スポーツメーカーと考える方が、アシックス自身のブランドイメージを傷つけないためにも良いと考えます。
ミズノが『陸王』に関わっていた?
🌟ここで再度お知らせです🌟
「陸王」に登場する足袋型ランニングシューズを作られたのは「ミズノ」さんです‼
岡本製甲は試作シューズ制作に協力させていただきました。
いいですか‼
ミズノ、みずの、MIZUNOーーーですよ👟‼— 足袋型シューズLafeet広報アカウン (@Lafeet_PR) 2017年10月26日
ミズノがモデル企業として??のところがありますが、ドラマ『陸王』には関わっていたみたいですね。
高い技術を持つミズノの協力があったからこそリアルな陸王にできあがってきたんでしょうね。ドラマの中で登場するマラソン足袋の『陸王』やドラマの小道具などはミズノが作ったそうです。
まとめ
陸王は片田舎の小さな足袋の老舗が倒産の危機に陥り、起死回生のためにランニングシューズを開発し形を立て直すとともに、このシューズを履いた1人のランナーが故障のために失いかけたマラソン人生を再び取り戻すと言う以上にシンプルなストーリーです。
様々なモデルやモチーフが巷では噂になっていますが、あくまでもドラマの中の1部分のモチーフとして利用されている要素が多く、そのストーリー自体はオリジナルのものと考える方が良いでしょう。
原作者の池井戸潤さんがモデル企業についてコメントしています。
念のためのお知らせですが、池井戸の小説「陸王」は、完全なフィクションであり、既存の会社・組織・人物、および製品のモデルはありません。どうぞ誤解されませんようよろしくお願いいたします。#陸王
— オフィスIKEIDO (@officeikeido) 2017年10月9日
特定の企業をモデルにしてないとのことです。
実在の人物や企業をモチーフに利用することでストーリーにリアリティーが生まれているのも確かで、ドラマの展開として非常に引き込まれるものとなっています。
これについてはあまり詮索せずに、純粋にドラマの展開をこれからも楽しむのが良いものです。
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⇒『陸王』の脚本家は八津弘幸!半沢直樹に続くヒット作なるか?